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障害年金事例集

聴覚障害 40代女性 第三者証明

掲載日:2015年09月23日

障害種別: 聴覚の障害 病      名: 両前庭水管拡大症
認定結果: 障害基礎年金1級 都道府県: 千葉県
そ の 他: 二十歳前傷病,第三者証明

幼少期より感音性難聴と診断され、通院していた。
小学校は特殊学級(当時の名称)で過ごし、その後転校などしている。

平成5年に障害者手帳を取得しているが、その時点では障害年金でいう2級相当とまでは言えない。
(一耳は高度な難聴だが、片耳に聴力に一定の残存している)

初診の証明が取れず、第三者証明で請求を試みたが、必要事項が不足しているとされ、市町村の国民年金課で受理されなかったとのことでご相談。

ご相談時に資料をお持ちいただいた時点で書類はほぼ揃っており、十分、請求に耐えられる資料であると判断しその旨説明したところ、ご依頼を希望され、申立書など作成し当事務所で障害基礎年金を代理請求。

結果、第三者証明での二十歳前初診が認められ、障害基礎年金1級に認定された。

坂田の意見・感想

初診日の証明は何もなく、初診日を「子供のころ」(診断書より)として障害基礎年金を請求し、受給権が発生した事例です。結果として、書類を受け付けなかった自治体の国民年金課は、請求の機会を奪ったことになります。これにより受給権発生は遅れました。

行政が不足しているといったのは、「第三者証明」の内容です。「第三者証明」には以下のような記載をすることとされています。


1申立人について(氏名・現住所・連絡先・請求者との関係)

2初診年月日等について
(傷病名、初診年月日、医療機関名、医療機関所在地、診療担当科名)

3初診年月日頃を含む請求者の状況

請求人の第三者証明は、当時の担任の先生を見つけて書いていただいたものでしたが、国民年金課によると、2の記載が不足しているとされたとのことでした。

結論から言ってしまうと、項目が足りていないとか足りているとか、国民年金課の言うことには何の意味もありません。国民年金課が足りている、と言っても不支給となることはいくらでもあります。

なぜならそのような認定の権限が自治体にはまったくないからです。しかし普通の人では役所がそう言ってしまえば、「認定を受けられないんだ」と思ってしまうことが普通でしょう。
ですから、上記の項目に満たなくても受付をし、後は日本年金機構の認定を待つ、という対応が国民年金課では必要でした。

現に当事務所では十分認定に耐えられると判断し、受給権が発生したわけです。それだけ自治体の障害年金に関する知識は不足しています。(もちろん中には詳しい自治体もあるでしょう)

しかし普通に考えて、「いやー、俺、昭和55年1月1日にさいたま市にある吉敷町病院(架空)で精神科にかかったんだよね。うつ病だって。」と言われたことをまず第三者にペラペラしゃべるということはありませんし、何十年も前のことを第三者が覚えていてくれているという都合の良いことはありません。

大体、聴覚障害等で症状固定であれば、通院しているとは限りません。それについてまでこのような記載をするのは不可能です。本件のように記載事項が全て揃っていなくても、当然認められるケースはあります。

つまりこれらは参考事項ですので、全てを網羅する必要はないのです。結果的に行政の教示が誤っていた、ということになるでしょう。

ちなみにこれらは厚生労働省年金局事業管理課長発出の
「年管管発1216号第3号20歳前障害による障害基礎年金の請求において初診日
 が確認できる書類が添付できない場合の取扱いについて」
に記載されています。

別添である日本年金機構年金給付部作成のQ&Aには、「例えば、以下のような項目についてできる限り詳しく第三者証明に記載があると具体的な初診日の確認ができると考えますので参考としてください」とあり、やはりこれらはあくまで参考事項であることが明示されています。



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