こころの病気
掲載日:2016.03.04
愛知県
統合失調症
30代男性 初診日不明
障害種別 | 精神の障害 |
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病名 | 統合失調症 |
認定結果 | 障害基礎年金2級 |
都道府県 | 愛知県 |
その他 | 再審査請求で処分変更 |
高校卒業後、仕事を転々としてたが長続きせず、その後騒音(さほど気になるものではない)を巡ってトラブルとなる。警察を呼ばれ、警察署へ移送後に精神科病院へ搬送される。
その後2年半ほど通院した後、マンションの11階から飛び降り救急搬送。救命後、再度精神科病院へ入院し、以後10年以上にわたって入院中。幻覚、妄想状態であり、本人に病識はない。
20歳前の精神科受診歴を初診日として障害基礎年金を請求するが、相当因果関係が認められないとして却下。医師である弟が代理人となり審査請求するが棄却。
その後電話でご相談、依頼となる。
坂田の意見・感想
障害ねんきんナビの類似事例を見てご相談となりました。(事例)
お電話で伺った内容、また資料をお送りいただき拝見したうえで、当事務所としては受給権取得は可能であると判断しました。
当方への相談前に愛知県内の社会保険労務士に相談したが、そちらでは再審査請求をしても難しいだろう、という見解だったとのことでした。
参考事例、そしてこのケースの場合いずれも初診日時点の記録は取れているものの、統合失調症との相当因果関係が認められないとされたものです。しかし統合失調症の発症初期は典型的な陽性症状で発現するとは限りません。裁定請求、審査請求では認められませんでしたが、再審査請求では初診日として認定される可能性が充分あると考えました。
ご依頼いただいた弟さまは医師でもあり、審査請求趣旨も拝見しましたが医学的見地から記載されており惜しかったと思います。
最終的に保険者が処分を変更し、障害基礎年金2級の受給権が発生しました。
ご依頼の感想をいただいています
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