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障害年金入門

障害年金の最後の良心?再審査請求とはどういうもの?

掲載日:2017年06月22日

障害年金の再審査請求とはどういうもの?

平成28年4月1日の行政不服審査法の施行、平成27年度分の統計を追加しリライトしました。

審査請求で社会保険審査官が下した処分に不服がある場合、もう一度不服を申し立てることができます。 これを再審査請求といいます。

再審査請求は、厚生労働省の社会保険審査会に対して行いますが、審査官の決定書の謄本が送付された日の翌日から起算して二月を経過したときは、することができないとされています。
この期限を越えて請求された再審査請求は正当な理由がない限りは却下されることになります。

社会保険審査会で行われる再審査請求には基本的に「公開審理」というものがあり、直接厚生労働省に出向いて主張を述べる事ができる一方で、公開審理を省略して請求人に有利な決定を出すこともあります。

もちろん審査請求と同じく、再審査請求も文書のみで行うこともできます。

障害年金における再審査請求の現状

再審査請求は件数が増加し続けていましたが、平成25年度受付分が2,152件と、やや減少した前年と比べて再度増加に転じました。(平成24年度受付分は1,974件でした)
平成26年度受付分が2,163件、平成27年度受付分が2,149件と横ばいで推移しています。
厚生労働省社会保険審査会年度別受付・裁決数推移

再審査請求にも審査請求と同じように、保険者による処分の変更があります。
社会保険審査会では社会保険審査官以上に、保険者へ質問や意見を投げかけていると言われます。その結果、保険者が自身で処分の誤り等の請求者の主張を認め、処分変更を行います。

年度別推移でもわかるように、再審査請求が増加し続けてきた一方で、長いこと保険者による処分変更は減少し続けてきました。平成24年度に処理された2,312件に対して処分変更はわずか50件まで落ち込みましたが、平成25年度に84件と増加に転じ、平成26年度には233件と3倍近くにまで一挙に増加し、平成27年度も236件と高止まりしています。
平成26年度で社会保険審査会が処理した2,003件のうち、処分変更が233件、容認が219件、合計452件が請求人側の主張を認めたものと考えられます。これを割合でいうと再審査請求の容認率22.56%ということになります。

同じく平成27年度は処分変更が236件、容認が227件で容認率は22.51%となっています。
平成25年度に容認裁決数が大きく増加し、平成26年度には容認裁決数は維持したまま保険者の処分変更が大きく増加しました。訳知り顔で「審査請求、再審査請求はほとんど認められない」という方がいますが、これを見れば「ほとんど認められない」とまでは言えないと私は思います。

むしろ4分の1弱が主張を何らかの形で認められており、3割から4割程度はチャンスがあったのではないかと考えられます。

審査請求と再審査請求の違いについて

多くの社会保険労務士は審査請求よりも再審査請求の方が期待が持てる、と感じていると思います。そのくらい審査請求での処分取消というのは少なくなっています。
以下は、平成24、25年度に関東信越厚生局社会保険審査官が行った審査請求に対する処分の割合です。

平成24・25年度審査請求取扱状況(関東信越厚生局)

これを見ると「審査請求はほとんど認められない」という意見は妥当と感じざるを得ません。よって再審査請求の方が期待が持てる、という体感につながります。せっかく審査請求をするのであれば、再審査請求までしなければ損です。審査請求と全く同じ主張であっても、社会保険審査会が認める可能性というのはあります。

ただし再審査請求は、審査請求よりも決定に時間がかかることが多くなっています。当事務所で扱う場合においても、再審査請求受付から決定までは8か月程度かかっています。

よって、最初に障害年金請求をしてから再審査請求までを含めると、1年以上かかってしまうことも少なくありません。



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