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障害の程度、そのままになっていませんか?悪くなったら額改定請求を。

額改定請求とは、障害年金受給後に障害が重くなった時の手続き

障害の程度(重さ)というのは、多くの場合、時間の経過によって変化します。良い時もあり悪い時もあり、それも含めて障害なのだと思います。しかし障害年金においては、今日は2級、昨日は3級、という風にはいきません。

障害年金の支給される期間は、永久固定となるごく一部を除いて1年から5年の間で期間を決めて支給されることになります。この期間は人によって異なり、等級認定時に個別に決められています。ですので、傷病が同じだから同じ期間認める、とはなっていません。

一度認定を受けてから更新まで何もしないでそのままにしておけば、そのあいだ等級はそのままということになります。しかし、障害状態というのは良くも悪くもなりますので、厚生労働大臣の障害状態の診査から1年を経過すれば、再度等級の認定を求めることができます。

これを障害年金の額改定請求と言います。

額改定請求の効果と使い方

障害年金が一度受給できることとなるとそのままにしてしまいがちですが、もし障害状態が悪くなっているのであればそのままにしておくことはありません。積極的に額改定請求を行って良いと思います。

額改定が認められれば、請求をした翌月から額が改定される(等級が上がる)こととなります。
ただし額改定請求には請求を行う期間に制限があり、受給権を得た請求、または前の額改定請求から1年を経過してなければなりません。

*平成26年4月4日追記
年金機能強化法の施行により、平成26年4月1日から省令に定められた傷病について、悪化した場合には1年を待たずに額改定請求を行うことができるようになりました


再審査請求時の滑り止めとして活用

状況によっては額改定請求を再審査請求などと並行して行うことがあります。

たとえば請求日後分の等級を争って審査請求、再審査請求と争っている場合、もちろん早い段階で主張が認められれば良いのですが、仮に認められなかった場合、この審査期間中に額改定請求に必要な「1年」を経過することがあります。

そうした時に万一、再審査請求が認められなかった場合に備えて、もう一度医師の診断書を取って額改定請求をしておくことがあります。

そうすると、再審査請求が認められなかった場合においても、額改定請求を行うことで等級が変更される可能性があり、仮に認められれば低い等級のままでいる期間を短くすることができます。

つまり、額改定請求と審査請求、再審査請求は並行して行うことができる、ということです。またその審査がもう一つの審査に影響することはありません。

遡及請求時に額改定請求書が必要

従来、遡及請求の際の認定においては、いわゆる「遡及3級、事後2級」という請求日時点の方が等級が重くなるという処分がありました。しかし現在は認められているケースと認めらないケースがあります。請求日で明らかに重いのにも関わらず、引き続き3級とする処分です。

そして請求日後の等級を審査請求、再審査請求と争った時に、請求日時点で額改定請求がなされていないため争うことができない、という裁決を社会保険審査会では下しています。そのため当事務所では、請求日時点の方が障害状態が重い場合には額改定請求書を添付して遡及請求しています。

ただしこれは一般化していませんし、年金事務所等でそのような案内をされることは稀であると思います。詳しくない担当者ですと、門前払いされる可能性まであります。

こうした折衝までご自身でやるとなると非常に煩雑ですし、そのため個人での遡及請求が非常に危険になってしまったと思います。

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