トップ  >  障害年金入門  >  受給までの流れ  >  障害年金における先天性の疾患と障害厚生年金を請求できるケース

障害年金入門

障害年金における先天性の疾患と障害厚生年金を請求できるケース

掲載日:2016年07月08日

障害年金は、保険であるのと同時に社会保障でもあります。

そのため、先天性の疾患や子供の頃の病気や事故などで障害状態となった場合は、年金保険料を納めていなくても障害基礎年金を請求し、障害の程度が障害認定基準に該当すれば年金を受給することができます。

この制度を活用して障害基礎年金を請求することを二十歳前傷病による障害基礎年金請求といいます。 つまり二十歳前傷病において先天性の傷病で障害年金請求するのと、19歳時の交通事故で障害年金請求することにはなんの違いもありません。

先天性疾患をお持ちのお子さんのご家族さまは、障害年金請求するのが少し気が引ける、という方もいらっしゃるようです。でもこのお話をすると少しホッとされたような顔をされます。

知的・発達障害のお子さんを持たれるご家族が、よく「二十歳になったら障害年金請求するのよ」というのは、二十歳前傷病の場合は、障害認定日が二十歳到達時とされるためです。

*二十歳到達前に厚生年金に加入し、その期間中に初診がある場合は障害厚生年金の請求が可能です。 また二十歳前傷病においては1年6月経過時(または症状固定時)と二十歳到達時の遅い方が障害認定日となります。


ただし先天性の疾患の全ての請求において、二十歳前傷病として請求することが適切とは限りません。

二十歳前傷病にするとは限らないケース

発達障害は先天性と言われます。とはいえ、判明するのはある程度成長が伴ってからで4歳、5歳ということが多い様です。その一方で二十歳到達後に判明することもあります。この場合、初診日時点において厚生年金に加入していれば、障害厚生年金として請求可能です。

同様に先天性股関節脱臼などが誘因と思われる変形性股関節症においても、実際の症状(痛み・違和感)が40歳や50歳で初めて生じる場合もあります。こうした際はその初診日時点で厚生年金に加入していれば、同様に障害厚生年金として請求することが可能です。臼蓋形成不全も同様です。(事例

しかしこの場合は注意が必要で「先天性股関節脱臼があった」との記載で、初診日が出生時とされ不支給となることもあります。実際にご自身で請求され不支給となったものについて、当事務所で代理し、再審査請求で処分取消されたものがあります。

なぜ先天性の疾患の初診日が二十歳到達後や厚生年金期間中に認められるかというと、障害年金でいう初診日は医学的な初診日や誘因と必ずしも一致しないからです。

医師が『「生まれつき」だから人工関節では障害年金貰えないよ』としたケースでも、当事務所ではいくつも受給権を取得しています。実は、まだ当事務所では股関節脱臼等の変形性股関節症の初診日を争って不支給となったことはありません。正直、ボクはこの請求が超得意です(笑)

ですから、これはどうしても皆さんに知っていただきたい事実です。そして医療機関でも間違えることがしばしば見られる点です。別に医師が悪いわけではありません。医学と年金は必ずしも一致しないということです。

こうしたことは腎疾患などでもよくあります。学生時代の尿検査で尿蛋白などが検出され、受診した場合などです。これを窓口などで話すと、その時点を初診日とされてしまうこともありますが、実際には障害厚生年金として認められる事例もあります。

この辺りの按配は非常に微妙で、どういった請求が適切かはケースによりますが、明確な証拠がない限りは厚生年金として認定しない一方で、曖昧な記憶による記載でも年金機構は厚生年金請求を却下する実態があります。

難しいケースも多々ありますが、障害厚生年金と障害基礎年金は非常に大きな差があります。そしてどちらを請求するかは、請求時点にあらかじめ決めて請求しなければなりません。簡単に障害厚生年金を諦めていただきたくないと思います。



この記事がお役に立ったらシェアお願いします。



障害年金無料相談窓口
ステラコンサルティングの障害年金以外の活動 障害年金入門 傷病手当金の期間が残っているうちに障害年金を請求してください

障害年金申請の用語や方法

a0001_016474.jpg

結局、障害年金は自分で手続きできるのか?その本当のところ。

障害ねんきんナビをご覧いただきありがとうございます。 こちらをご覧頂いているということは、もしかすると自分のため、もしくはご家族のため、大切なご友人のため、それぞれ障害年金についてお調べなのだと思います。 ステラコンサル…続きはこちら

a0002_006978.jpg

大切な人ががんになったときに、きっと思い出してください。

病気で人が亡くなる場合、直前にはほとんどの方が障害状態になると言えます。 ここで言う「障害状態」とは、障害年金でいう障害状態です。実際に給付を受けているかは別にして、障害の程度(重さ)という意味で、突然死や事故などの場合…続きはこちら

a1180_010201.jpg

傷病手当金の期間が残っているうちに障害年金を請求してください

健康保険には傷病手当金という給付があります。 傷病手当金は私傷病で労働者が働けなくなった時に受けられる給付で、給与のおよそ3分の2が受けられる給付で心強いものです。ただ傷病手当金には最大のデメリットがあります。 まず傷…続きはこちら

00475mini.png

ステラコンサルティングの障害年金以外の活動

ステラコンサルティングは社会保険労務士事務所として設立し、 障害年金の請求代理を主要な業務としてきました。 障害年金は、健康保険の傷病手当金と性質が若干異なり、 より固定的な社会保障としての給付であると考えています。 そ…続きはこちら

heart.jpg

障害年金請求で年金事務所へ何度も行く必要があるのはなぜ?

年金事務所や役所などでは、障害年金請求のために 何度も足を運ばなければならない、 担当者ごとに言うことが違う、というお話を聞くことがあります。 これは障害年金制度が一概に「こうすれば良い」と言えない、 難しい制度である…続きはこちら

障害年金申請の無料相談はこちら

特定社会保険労務士:坂田 新悟
多くの方にこのHPを見て頂いて、障害年金を請求する機会、知る機会が増えればいいと思います。

  • 運営者プロフィール
  • 障害ねんきんナビとは
  • 購読する(RSS 2.0) このブログを購読(RSS 2.0)
  • 購読する(Atom) このブログを購読(Atom)
  • このページのTOPへ